「前受金」の落とし穴
スクール経営において、お客様との契約で、チケット制や月謝制など様々な契約形態があります。
特に多いのがチケット制などの「前受金」による契約です。
例えば、通常1回3000円のレッスンが
5回券(有効期限2ケ月)を12000円でチケットで購入すると1回あたりのレッスンが割安になるしくみです。「前受金」として先にお金を頂きます。
●お客様のメリット
毎週来れるかわかないが、2ケ月の間に5回は来れるだろう、
しかも1回あたりが安くなるからと購入する顧客も少なくないと思われます。
●スクール側のメリット
チケットを購入して使い切るまで生徒の継続的に来店を促すことができ、
現金が先に入ってくるので、キャッシュフローが良くなります。
「前受金」は負債!
「月謝制でも半年払いや年払いすると割引を適用する」
「イベント参加費用として、事前にお金を集める」
「年会費を事前にまとめて引き落とす」 等
様々な方法でお客様から多くのお金を「前受金」として頂くことができます。
1ヶ月毎の授業料として毎月前月に授業料を頂いている場合も
厳密にいえば、売上でなく、「前受金」となります。
「前受金」は負債勘定です。
お客様がレッスンを受けて初めて「売上(収入)」となります。
目の前にたくさんのお金があると自由に使えるお金と勘違いしてしまう恐れがあります。
破綻した大手英会話スクールやエステサロンは売上高に対して、「前受金」の割合が非常に高かったようです。
月末の資金繰りに必要以上に「前受金」に依存していませんか?
会員に来店してチケット利用して(売上計上して)「前受金」が過剰に膨らむことを回避しましょう。
健全なスクール経営となるように注意して経営を行いましょう。
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